治療期間編
治療の前に知っておこう TOP


◆治療期間編  治療時間はどのくらいかかるの?
成長や骨の代謝を利用して治療をするため、だいたいこれくらいの治療期間がかかります。
 
◇全体の治療期間
乳歯や歯の生え変わりの時期に行う治療(6歳から12歳くらい) 1年から3年
永久歯になってからの治療(12歳くらいから成人にかけて) 1年6か月から2年6か月
一部だけの治療(年齢には関係なし、症状により出来ないことがあります) 3か月から1年
 
症状によってはさらに短くすんだり、もっと長くかかる場合もあります。
骨格性の問題がある子供の場合 には治療を2期に分け、歯の生え変わりの時期に最初の治療をして、
さらに永久歯になってから仕上げの治療を行うことがあります。
 
年齢がすすむにしたがい治療期間がわずかに長くなる傾向があります。
 
※通院期間は治療期間より長くかかります。治療後は良くなった歯並びを長期に安定させるための処置が必要です。また子供の場合は歯の生え変わりが完了し、健全な永久歯のかみ合わせになるのを確認させていただく必要があります。治療が終了しても 症状や年齢におうじた通院期間がかかりますのでご了承ください。
 
◇治療を開始する時期
治療を開始する時期は、年齢、症状、治療方針などによって様々です。
子供の場合は歯の生え代わりや成長があるので大きな効果が期待できます。
しかしその反面、あごの骨の形態や歯並び・かみ合わせを悪くするような環境(指しゃぶり、いつも口を開いている、口で息をする、唇をかむ、など)を放置すれば、しだいに症状が重くなってしまう危険性を併せ持っています。適切なタイミングで治療を受けることがあごや歯の健全な発育に不可欠であり、症状の予防や早期改善にとても大切です。

3歳前/乳歯の歯並びの完成前
この時期に治療を開始することはありません。
将来に歯並びを悪くする可能性がある習慣、たとえば指しゃぶり、おしゃぶりの長期常用、下あごを前や左右にずらしてかむなどの癖、などに注意する必要があります。

3・4・5歳/乳歯の歯並びが完成した時期
この時期に治療を開始することは稀です。
症状があっても経過を観察して治療の開始時期を決定することが多いでしょう。
 
●指しゃぶりを続けている場合:
骨の変形、上の前歯の前方への突出、下の前歯の歯並びがデコボコになるといった可能性があるため、防止するための装置を使用することがあります。
下あごを左右にずらしてかむ:将来の顔の変形につながる恐れがあるため、乳歯の一部を削ったり、狭くなっている歯並びを拡げることがあります。

6・7・8歳/前歯が生え変わる時期
●軽度のデコボコの歯並び:
乳歯の時期に前歯がきれいに並んでいると後から生えてくる永久歯の方が遥かに大きいため、そのままでは隙間が足りずデコボコや八重歯になる可能性があります。前歯が並びきるように乳歯を削ったり、歯並びを拡げたりしてデコボコや八重歯を予防します。
 
●軽度の受け口:
前歯の生え変わりを利用すれば短期で改善する可能性があるため、この時期になってから上の前歯を前に出す治療をします。
中等度(下あごが大きい/上あごが小さいなど骨格性)の受け口:永久歯になってから本格的な治療をする必要があることが分かっていても、前準備としての治療をすることがあります。

9・10・11歳/横の歯が生え変わる時期
●中等度のデコボコの歯並び:
歯並びの大きさを拡げる治療を開始します。
 
●軽度、中等度(上あごが出ている/下あごが小さいなどの骨格性)の出っ歯:
下あごの成長を促進させてあごの大きさを整え、さらに横の歯の生え変わりを利用して出っ歯とかみ合わせを改善する治療を行ないます。永久歯になってから本格的な治療をする必要があっても、前準備としての治療をすることがあります。鼻の病気や扁桃腺が大きいことが原因で日常的に口で息をする癖があると効果が劣ることがあります。

12〜18歳/12歳臼歯がはえ、永久歯のかみ合わせが完成した時期
●重度のデコボコの歯並び:
すべての歯を無理に並べようとするとあごの骨に収まりきらず、かえってかみ合わせがくずれたり口元が膨らんだりするなどの悪い影響が出ることがあります。そのような場合に歯の数を減らして治療します。
 
●出っ歯、受け口、その他の症状:
歯の生え変わりや成長の力を利用して治療する必要が無い場合にはこの時期以降に治療をすることも可能です。

18歳以降/成長が終了してから
どのような症状であっても、その年齢で可能な良い状態に治療することができます。ただし年齢が高くなるにしたがい歯の動きが悪くなるため、治療期間が多少長くなる可能性があります。また、成長と生え変わりを利用してあごの大きさとかみ合わせを整えるような治療はこの年齢ではできません。
 
●重度(著しい上下のあごの大きさの不一致)の受け口、出っ歯、顔の歪み(顔が左右非対称なことによるかみ合わせのずれ):
顔とかみ合わせの両方を手術を含めた外科的矯正治療により改善するときには成長が終わってから治療を行います。
 
成人の場合は歯肉が健康であれば治療の開始年齢に制約はありません。現在では歯列矯正は子供だけのものではなく、20代から40代を中心に、小さいころに治療する機会のなかった多くの方々が治療に取り組んでいます。

※注意
治療開始の判断は難しく、タイミングは治療方針によっても変化します。正確な判断のためには、知識と経験のある歯科医師による診察をお勧めします。不安におもったまま放置して適切な開始時期を逃すことのないようご注意ください。




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